がん保険 2社の保障くらべ

日比野 彰子 さま 47歳・女性 たばこを吸わない方の条件

土台になる保障 — 2社に共通

がんと診断されたとき100万円まとまったお金(一時金)
治療を受けた月ごとに月 10万円治療が続いているあいだ

まず、この2つが土台です。なぜこの金額なのか、その根拠を次にご説明します。そのうえで、同じ「100万円・月10万円」でも、会社によって受け取り方がちがうところを並べています。

なぜ「100万円・月10万円」なのか

◆ 医療費 ── 1年で約53万円が上限

ホルモン剤そのものは月数千円ほどですが、再発リスクが高い方には上乗せのお薬が処方されることがあります。かなり高額なケースで見てみます。

お薬の値段(全額)1錠 約8,000円 × 1日2錠
= 月 約48万円
3割負担にすると約143,000円
高額療養費を使うと約88,000円
多数回該当(4か月目から)さらに約半分に軽くなります
1年間の上限
(2026年8月から新設)
1年で 約53万円まで

これだけ高いお薬を使い続けたとしても、負担が大きいのは最初だけで、9か月目あたりで1年の上限に達し、そこから先の医療費の負担はほぼなくなります。

ひとつだけご注意を 上限を超えた分は、いったんご自身で立て替えてお支払いし、あとから申請して戻ってくる仕組みです。手元に一時的なお金は必要になります。(新しい制度のため、申請のしかたはまだ決まっていません)

◆ 治療費以外 ── 見落としがちな30〜50万円

ライフネット生命が、実際にがんを経験された方に行ったアンケートをもとにしています。

女性ならではの費用(ウィッグ・外見のケア)だけで最低10万円以上、多い方では20〜30万円になります。あわせて30〜50万円ほどが目安です。

◆ 合計すると

1年間の医療費約53万円高額療養費の1年の上限
治療費以外30〜50万円ウィッグ・家事代行など
1年間の合計の目安約100万円= 診断一時金 100万円の根拠
毎月の収入の減り9〜10万円= 治療給付金 月10万円の根拠

がん保険の一時金が100万円を基本にしているのは、この根拠によるものです。がんは1年目がいちばんお金がかかりますので、その一番重い1年に照準を合わせて考えます。

毎月の収入の減りは、お休みしたときに受け取れる傷病手当金から、健康保険料・年金保険料・住民税をご自身で納めたあとの手取りと、いまの手取りとの差です。治療給付金の月10万円は、ちょうどこの穴を埋める金額にあたります。

全額を保険でまかなう必要はありません 100万円と月10万円を、50万円と月5万円に下げて保険料を抑えることもできます。ただし、まず「本来いくら必要か」がわからないと、上げようも下げようもありません。ここではその基準どおりに組んだ場合の金額を並べています。

2社の保険料

第一ネオ生命 第一ネオ生命
ネオdeがんちりょう(無解約返戻金型終身がん保険)
毎月 4,232
一生涯の保障・一生涯のお払い込み。
解約したときや満期に戻るお金はありません(掛け捨て)。
東京海上日動あんしん生命 東京海上日動あんしん生命
がん診断保険R(健康還付特則つき)
毎月 6,099
内訳:主契約 4,289円 + がん治療特約 1,810円
一生涯の保障・一生涯のお払い込み。
70歳のときに、それまでに払った主契約のお金が戻ります。

2社の差は 毎月 1,867円。70歳までの23年間で 515,292円 のちがいです。
この差をどう見るかが、いちばんのポイントになります。下の「保障のちがい」とあわせてご覧ください。

保障のちがい

1がん診断一時金(100万円)
受け取れる頻度
第一ネオ生命1年に1回
東京海上日動あんしん生命2年に1回
2回目からの受け取り条件
第一ネオ生命治療が続いていれば受け取れます。
前回から1年あけて、入院、または手術・放射線・抗がん剤・ホルモン剤などの通院治療
東京海上日動あんしん生命あらためて「診断」されたときだけです。
・治ったあとの再発
・別の臓器に転移
・別のがんが新しくできたと診断された
2治療を受けた月ごとに受け取れるお金(月10万円)
抗がん剤・ホルモン剤の治療
第一ネオ生命上限なし
東京海上日動あんしん生命合計で5年分(60か月)まで
3健康保険が使えない治療(自由診療・国内で未承認のお薬など)
保障の対象
第一ネオ生命対象
東京海上日動あんしん生命対象外
上乗せの保障
第一ネオ生命さらに月20万円が上乗せ
東京海上日動あんしん生命上乗せの保障なし
4ごく初期のがん(上皮内がん・いわゆるステージ0)
受け取れる回数
第一ネオ生命回数無制限
東京海上日動あんしん生命1回のみ
東京海上日動あんしん生命のほうが手厚い点
70歳のときに戻ってくるお金
第一ネオ生命ありません。掛け捨てです。
東京海上日動あんしん生命70歳のときに、それまでに払った保険料(基本の保障のぶん)が戻ります。それまでに受け取った一時金は差し引かれます。
このちがいが意味すること70歳で戻るお金は、受け取る合計がいつも同じ額になる仕組みです。70歳より先も同じ保険料を払い続け、そのあと戻るお金はありません。
付いてくるサービス(どちらも無料。保険の保障とは別のものです)
電話などで相談できること
第一ネオ生命・24時間365日の健康・医療の相談(ご家族も利用できます)
・すすめられる専門医のご紹介
・セカンドオピニオンの手配(対面・オンライン)
・専門の病院の受診手配(同じ病名で1回まで)
東京海上日動あんしん生命・24時間365日の健康・医療の相談(ご家族も利用できます)
・がん専用の相談窓口/予約制の専門医相談
・セカンドオピニオンや精密検査の病院をWebで予約
・転院・患者移送の手配
がん検診の割引
第一ネオ生命ありません。
東京海上日動あんしん生命あります。
・尿を使うがんリスク検査 約5〜15%引き
・人間ドック、脳ドック、がんPET検診 約5〜20%引き
診断されたあとの訪問相談
第一ネオ生命ありません。
東京海上日動あんしん生命あります。
専門の相談員がご自宅を訪問して、お悩みを一緒に考えます。
このちがいが意味すること電話で相談できる先がある、という点は2社ともほぼ同じです。ちがいは、東京海上日動あんしん生命だけにある「がん検診の割引」と「診断されたあとの訪問相談」の2つです。
いずれも保険の保障そのものではなく、各社が提携先を通じて提供しているもので(第一ネオ生命:ティーペック/東京海上日動あんしん生命:東京海上日動メディカルサービスほか)、予告なく変更・終了することがあります。